「藤井幸男記念・教育振興会 第2回講習会」
当財団では、日本国内で活躍するパン職人を対象に、製パン技能の更なる向上や、知識の習得を目的とした講習会を開催しています。
第2回講習会では、フランスから、国立ナント農学研究所のユベール・シロン氏をお招きし、フランスのパンの歴史から最新製法までを熱く語っていただきました。
開催日時
2013年10月11日(金) 13:00~17:00
場所
2013年10月1社団法人 日本パン技術研究所5F(東京都江戸川区西葛西6-19-6)
講師
ユベール・シロン氏(国立ナント農学研究所 製パン実験室責任者)
1977年から、国立ナント農学研究所(Institut National de la Recherche Agronomique de Nantes=INRA)の製パン実験室責任者として、配合の改良および、新製法の及ぼす影響についての研究を担当。4代続くパン職人の家系に生まれ、小麦-小麦粉-パンという関連性について、フランス 国内のみならず、ヨーロッパレベルで様々なプロジェクトに取り組む。研究界、アルチザン、産業界をつなぐ、インターフェイスとして多くのミッションをこなし、そのコンサルティングもまた海外にまで及ぶ。
製パンの科学的および技術的論文を多数執筆し、パンに関する書籍は2冊出版。パンに対する真の情熱を持ち、2008年からはアミカル・カルヴェル(カルヴェル友の会)・フランスの会長を務める。
(アミカル・カルヴェル・フランスとは)
“カルヴェル教授のボンパンに忠実な弟子と友人達の友の会”のことで、1986年にパリで発足したカルヴェル教授を中心とした会である。
初代会長をジェラール・ムニエ氏が務め、日本支部は1988年に発足(会長ピエール・プリジャン氏)。
2005年、カルヴェル教授が死去した後も教授の教えを引き継ぐため会は継続され、2008年からユベール・シロン氏が会長を引き継ぐ。フランス本部で発行されている会報誌には、技術レポートや歴史的考察、フランス以外の国のアミカル会員からのレポートなど、充実した記事が掲載されている。
講習会のテーマ
Le chemin qui mene a la baguette et aux pains regionaux : Points cles de la panification francaise jusqu' aux methodes les plus recentes 『フランスのバゲットおよび各地方のパンの変遷:そして最新製法までのキーポイント』 |
フランスのパンの歴史的変遷について、これまで日本には限られた情報のみが伝わっており、中には誤った情報が流布されている例もある。ユベール・シロン氏は蔵書や資料の膨大なデータを有し、さらに最新の製法を熟知していることから、フランスパンの歴史的側面から将来の展望にいたる幅広いテーマで語っていただく。 |