「第2回 西川氏による精鋭パン職人養成合宿」

西川功晃シェフによる技術勉強会「精鋭パン職人養成合宿」

開催日時

2025年9月30日(火)10月1日(水)

場所

サ・マーシュ
神戸市中央区山本通3-1-3

講師

西川 功晃氏(神戸市「サ・マーシュ」)

テーマ
次世代を担うパン職人の養成をめざして

要項
藤井幸男記念・教育振興会では、次世代を担う志高いベーカーの育成や、職人同士のつながりを作ることを目的とした少数精鋭向け、合宿形式の勉強会をスタートさせました。財団の設立と運営に深く関わった故仁瓶利夫氏が行っていた、少数精鋭に向けた勉強会の考え方をベースにしています。

第2回合宿は9月30日~10月1日に、神戸サ・マーシュ西川氏を講師に迎え、「サ・マーシュ」において開催しました。

あらかじめ紙のエントリーシートに自筆で志望動機を記入してもらい、参加者を選抜。志の高い職人を今回は全国から10名を選抜し、精鋭職人養成合宿を開催しました。

内容
パンのメニューは西川シェフにとって、基本の生地となる5つの生地
・パン・トラディショネル
・クーロンヌ・パン・コンプレ
・パン・ド・カンパーニュ
・ブリオッシュ
・コメパーネ
をベースに2日間かけて18種類のパンに展開されました。

全国から選出された10名の若手パン職人たちは西川氏が惜しみなく披露する技術を真剣に学んだようで、最後の総括のときには、参加できた幸運、惜しみなく技術を披露してくださった西川氏への感謝、志を同じくする仲間に会えた喜びが次々に語られることとなりました。
また実際のパン店厨房における開催は、日々の仕事の流れ、動線確認など参加者にとって大きな学びとなりました。

なお、本勉強会は日本を代表するベテランパン職人と若手パン職人への技術の継承のみならず、若手パン職人同士の横の繋がりを深める目的もあるため、今回の養成合宿ではその目的も達成できたように思います。
2日目の早朝6時には、西川氏と港まで朝のウォーキングに出かける一コマもあり、近くで西川氏の考え方、職人としてのあり方に触れる絶好の機会にもなりました。

また交通費、食費、宿泊は財団を負担することにより、今回も東は東京から、西は沖縄からと、全国から幅広く作り手に参加してもらうことができたと感じています。
1日目の夜には西川氏が懇意にする、近隣のレストラン「スカーレット」にて懇親会を行い、親睦を深めました。
常々財団では、パン職人同士が会社の垣根を越えて、繋がることができるきっかけを作りたいと願っていましたので、今回もこの親睦会で参加者同士の距離がいっそう縮まり、翌日の講習はより活力のある、親密なものとなりました。今後のパン職人人生についても改めて考えを深めた受講者もあったようです。

当日の様子